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映画『燃えよ剣』辛口レビュー・残念だったところ【ネタバレなし】

2021年10月15日に公開された映画『燃えよ剣

先日見に行ってきたので、そのレビューをしていきたいと思います。

結構辛口でレビューしているので、燃えよ剣が好きな方は見ないほうが良いかと思います。

映画を見ようかどうしようか迷っている方に、読んでいただけたら嬉しいです!

一つ絶対に言いたいことは「燃えよ剣を見るのなら、新選組についての予習はしておくべき」ということですね。

燃えよ剣の良かったポイント

まず何よりキャストさんがぴったりでした!

土方歳三を岡田准一さんが演じていましたが、土方さんにしか見えなかったです。殺陣も今まで様々な映画やドラマで経験していることもあり、とても迫力があり格好良かったです。

そして近藤勇を演じた鈴木亮平さん、どっしりとした構えなどが近藤さんらしさ満点でした。鈴木亮平さんは本当に何者にでもなれる、役作りの神ですね。

沖田総司を演じた山田涼介さん、とても爽やかでイケメンでした。労咳で苦しんだ際のはかなさも兼ね備えていて、見とれてしまいました。

脇役のキャストの方々も素晴らしかったです。

また、選組の始まりから終わりまで全てが描かれているため、新選組に関しての歴史を総復習できました。

新選組は逆賊として悲しい結末を辿りますが、新選組の隊士が離れ離れになっていくシーンはやはり胸を打つものがありました。じーんときましたね。

残念ポイント1:事前知識なしだと、ストーリーについていけない

新選組に関して知識が少ない方だと、映画を見てもストーリーについていけない可能性が高いです。

新選組の結成から終焉まで全てを追っているので、一つ一つの出来事に関しては駆け足です。わかりやすい解説などは一切ありません。

新選組ダイジェスト、のようなものです。

そのため新選組の歴史について詳しくない方では、ストーリーについていけないかと思います。

例えば「芹沢鴨」「伊藤甲子太郎」と聞いて、新選組とどんな関わりがあった人物なのか、それをわかっていればストーリーについていけると思います。

しかし事前知識なしで見ると、気づいたらいろんな人がなぜか殺されていた状態になります。なぜ暗殺されたのか、その理由がわからないまま進んでしまうことになってしまいます。

私は史実に基づいた乙女ゲーム・薄桜鬼をプレイしていたので、新選組の歴史について少しばかり理解していました。そのためストーリーの展開についていくことができました。

しかし薄桜鬼プレイ前の、歴史に疎い私が見たとしたら一切話についていけなかったと思います。

燃えよ剣を見る際は、少しでも良いので新選組に関する事前知識を入れていったほうが良いでしょう。

残念ポイント2:新選組の魅力が伝わってこない

まず、新選組隊士の個人個人の魅力があまり伝わってきませんでした。

新選組の最初から最後まで全部を約2時間半の中で映すため、一つ一つのシーンが駆け足でした。

そのため土方さん・近藤さん・沖田さん以外の隊士はそれぞれごく限られたシーンにしか登場せず、名前と顔が一致しない隊士も多数いました。

そして土方さんの一生を描いた映画ではありますが、土方さんが何のために戦い続けたのか、それがあまり伝わってきませんでした。(これに関しては私の理解力不足かもしれませんが。)

新選組の生き様、美しさ、はかなさなどをもっと感じたかったです。

残念ポイント3:血みどろで目を背けたくなるシーン

戦いの中で血しぶきがあがるシーンなどは、迫力や臨場感があって格好良いと思いました。

しかし、暗殺のシーンなどで無暗やたらに剣を突き刺すシーンなどは見ていられなくて、目を背けたくなるほどでした。

暗殺シーンをむごたらしく描写することに、そこまで意味はあったのでしょうか。

新選組の冷酷な一面を表現するためには必要なシーンだったのかもしれませんが、正直血まみれのシーンを見るのはしんどかったです。

あそこまで生々しく映さなくても…と思ってしまいました。

『燃えよ剣』レビューまとめ

新選組ファンの方であれば、燃えよ剣を見て楽しめると思います。

しかし新選組に関してほとんど知識のない方であれば、面白さは3分の1以下になると思います。ほぼ何が起こっているのかわからない状態でストーリーが進んでいってしまうでしょう。

そのため燃えよ剣を見るのなら、ぜひ事前に新選組に関する知識を入れてから、映画を見ることをおすすめします。

それだけで楽しめるかどうかがだいぶ変わってくると思います!

ここまで読んでいただきありがとうございました!