現在、乙女ゲームは基本的にNintendo Switchで発売されています。
しかし数年前まではPSVitaでの発売が主流でした。PSVitaが生産終了となってからSwitchに移行したのです。
うたプリや薄桜鬼、カラーマリスといった有名作品はVitaからSwitchに移植されたものが多いのですが、実はSwitchに移植されていない隠れた名作の乙女ゲームがあることをご存じでしょうか。
PSVitaを持っている方はぜひプレイして欲しいですし、持っていない方は中古にはなってしまいますがVita本体やソフトが安く売られているので、購入を検討して欲しいくらいおすすめです。
十三支演義(じゅうざえんぎ)
まず最初にご紹介するおすすめ作品は『十三支演義(じゅうざえんぎ)』です。
【十三支演義はこんな人におすすめ】
- 史実に基づいた歴史系乙女ゲームが好きな人(例:薄桜鬼・ビルシャナ戦姫)
- 作りこまれたシナリオが好きなシナリオ重視派の人
- シリアスで泣けるストーリーが好きな人
- 戦える強い主人公が好きな人(例:ビルシャナ戦姫)
こうして書いていて思いましたが、Switchで発売されている『ビルシャナ戦姫』と少しだけ雰囲気が似ているので、ビルシャナ戦姫が好きな方には特におすすめしたい作品です。
作品紹介
OP
(音声注意)
三国志の舞台、中国の美しい世界観が表現されたOPとなっています。
あらすじ
時は後漢末。
乱世の奸雄曹操により、隠れ里から連れ出された『猫族』(まおぞく)。
人間の体に獣の耳を持つ彼らは、猫の姿の妖怪『金眼』(きんめ)の
子孫と言われ人間たちから忌み嫌われていた。
人間たちは猫が十二支から外れたという昔話から
十三番目の干支、『十三支』(じゅうざ)と呼び彼らを蔑んだ。猫族である関羽、劉備、張飛の三人は幼い頃から兄弟のように育ち、
固い絆で結ばれていたが、平穏な日々は突然終わりを告げる。
漢帝国より勅命を受けた討伐軍の曹操は、
逃げた黄巾族を追って猫族の隠れ里に迷い込んだのだった。
猫族の高い能力に目をつけた曹操の策略により、平和に暮らしていた
猫族たちは人間たちの戦いに巻き込まれていく。(十三支演義 公式サイトより引用)
正直なところ、このあらすじを読むとなんだか難しい印象を受けてしまいませんか。三国志についての知識0だった私は特にそういった印象を抱きました。
しかし評判が良いのでプレイしてみたら、三国志を一切知らなくても十三支演義の世界に引き込まれました。気づけば箱推しになるくらい大好きな作品となっています。
キャスト
- 劉備(石田彰さん)
- 張飛(岡本信彦さん)
- 趙雲(鈴村健一さん)
- 曹操(鳥海浩輔さん)
- 夏侯惇(鈴木達央さん)
- 張遼(遊佐浩二さん)
- 周瑜(森田成一さん)
- 孫権(松岡禎丞さん)
- 諸葛亮(櫻井孝宏さん)
他にもサブキャラを浪川大輔さんや平川大輔さん、藤原啓治さん、杉田智和さんが担当されており声優さんがめちゃめちゃ豪華な作品となっています。
十三支演義のおすすめポイント
- シナリオの作りこみがすごい。恋愛過程はもちろん丁寧だし、攻略キャラ数は多いが全員全く異なるストーリー展開で、どのキャラも毎回新鮮に楽しめる。
- PSPで発売されていた2作品がVitaでは1作品にまとまっているのでボリュームたっぷり。作りこまれたシナリオや美麗スチルによって飽きずに最後まで楽しめる。
- 泣けるシナリオ。私はとあるキャラのシナリオが大好きで定期的にプレイし直しては泣いている。
- 三国志について全く知らなくても面白いストーリー。むしろプレイ後は三国志に興味がわいてくる。
- 主人公が強くて戦えるので、応援したくなる。こんな格好良い女性なら、攻略キャラたちが好きになるのも納得。
- 攻略キャラにヤンデレがいる。ヤンデレ好きは必見。
- おまけシステムが充実。短いながらもサブキャラエンドを見ることができる。そしてサブキャラにもヤンデレがいるので、ヤンデレ好きには最高。
とにかくビルシャナ戦姫をプレイしてハマった人は、ぜひ十三支演義もプレイしてみて欲しいです!
十三支演義のソフトを安く買えるところは?
十三支演義は根強い人気を誇る作品のため、若干のプレミア価格となっています。
どのサイトでも中古で5000~6000円くらいとなっています。私が購入した約2年前は4000円~5000円くらいだったので少しずつ価格が上がってきていると思います。
駿河屋では2021年11月現在約5,400円となっています。
【駿河屋】→PSVITAソフト十三支演義 偃月三国伝1・2
そしてアマゾンでは新品ソフトは約12,000円、中古では送料込みで約6,000円となっています。
【アマゾン】→十三支演義 偃月三国伝1・2 – PS Vita
おそらく購入してからソフトを手放す人が少ないため価格が高くなっているので、今後はますます入手しづらくなってくるかもしれません。
Wand of Fortune(ワンドオブフォーチュン)
次におすすめするのは『Wand of Fortune(ワンドオブフォーチュン)』です。略してワンド。
【ワンドはこんな人におすすめ】
- ファンタジー作品が好きな人(例:キューピッドパラサイト・レンドフルール)
- 淡々とシナリオを読み続けるより、若干のゲーム性があるほうが好きな人(例:華ヤカ哉、我ガ一族・クロックゼロ)
- 恋愛過程が丁寧に描写された作品が好きな人
- シリアスなシーンも、キュンキュンするシーンもどちらも楽しみたい人
正直私は超面倒くさがりなのでゲーム作業が苦手です。しかしそんな作業の面倒さがどうでもよくなるくらい圧倒的にシナリオが良い!
シリアスで泣けるシーンもあり、もう胸キュンときめきが止まらないシーンも盛りだくさん。いろんな感情が揺さぶられる作品です。
作品紹介
OP
(音声注意)
魔法でキラキラした世界観、そして薄葉カゲロー氏の繊細で美しいイラストが拝めるOPです。
あらすじ
地方の魔法学校に通うルルは教師も手を焼く問題児。失敗ばかりの魔法を見かねた教師の勧めで、ルルはミルス・クレア魔法院に転校することに。
そこで彼女は、魔法使いに本来あるべき「属性」が自分にはないという衝撃的な事実を知る。そして無属性の状態は危険であるため、この先自分の属性を決定できなければ魔力を封印するしかないと宣告されてしまった。
果たしてルルは自分の属性を見つけることができるのか。
キャスト
- ユリウス(櫻井孝宏さん)
- ノエル(鈴木千尋さん)
- ビラール(高橋広樹さん)
- ラギ(柿原徹也さん)
- アルバロ(鈴村健一さん)
- エスト(入野自由さん)
ワンドオブフォーチュンのおすすめポイント
- ファンタジーの王道、魔法学校というキラキラした楽しい舞台でのストーリーにわくわくが止まらない。
- 王道ストーリーながらもシナリオの作りこみが丁寧で、世界観に没入できる。
- 攻略キャラ同士の掛け合いが楽しめる。キャラのやり取りに笑ったり涙したり、青春を感じることができる。
- 恋愛過程の描写がとても丁寧で、キュンキュンときめくことができる。
- 糖度は高いものの、シリアスで泣ける部分もあり緩急があって飽きない。
- 薄葉カゲロー氏の繊細なスチルが美しすぎる、目の保養。ずっと見てられる。
- どのキャラも皆それぞれ魅力的で、箱推ししたくなる。このキャラは無理、みたいなキャラがいないので安心して楽しめる。
ワンドは作業が結構あるので、買うのを迷っていたんですけど、実際プレイしたらめちゃめちゃハマりました。
結局発売されているFD(ファンディスク)2作どちらもプレイするほど、大好きな作品となっています。
ワンドオブフォーチュンを安く買えるところは?
ワンドを安く買うなら駿河屋かアマゾンがおすすめ。私は駿河屋で購入しました。
2021年11月現在は、中古で約3,300円となっています。安い!
【駿河屋】→PSVITAソフトワンドオブフォーチュンR [通常版]
アマゾンだと新品で約7,000円、中古だと送料込みで約2,800円となっています。
【アマゾン】→ワンド オブ フォーチュン R – PS Vita
薔薇に隠されしヴェリテ
最後のおすすめ作品は『薔薇に隠されれしヴェリテ』です。通称ヴェリテ。
【ヴェリテはこんな人におすすめ】
- とにかく号泣したい人、涙を流してすっきりした気持ちになりたい人
- 史実に忠実な歴史系乙女ゲームが好きな人(例:薄桜鬼・ビルシャナ戦姫)
- 萌えよりも、シナリオの読み応えを重要視する人
- 乙女ゲームを何本もプレイしてきて、王道以外の乙女ゲームもプレイしてみたい人
正直この作品は好みがだいぶ分かれます。万人受けする作品ではなく、人を選ぶ作品です。
途中でプレイを辞めて積んでしまった人もいれば、私のように深く心に突き刺さり大好きな作品の一つになる人もたくさんいます。
私はレビューを見て購入を迷っていましたが、プレイした今となっては本当に購入して良かったと思っています。刺さる人には、本当に深く刺さる作品です。
ヴェリテは隠れた名作。
作品紹介
OP
(音声注意)
まず音楽が素晴らしい、歴史秘話ヒストリアみたいな感じ。そしてベルサイユ宮殿のきらびやかさなどが表現された、美しいOPムービーとなっています。
イラストの癖が最初は気になるかもしれませんが、プレイしていると慣れます。むしろ味わい深くなってきます。
あらすじ
オーストリア皇女アントーニアに仕える召使い、リーゼ。彼女は13歳から城で働き、城の外の世界を殆ど知る事なく育つ。
そんな彼女の運命を変えた5月16日。引き渡しの儀で高熱を出して倒れたマリー・アントワネットに代わり、「身代わりの薬」を使ってリーゼがアントワネットに成りすます事に。身代わりの薬で変わるのは外見だけで、性格や考え方、声までは似せる事が出来ない。
アントワネットの回復を待つ間、姿を変えたリーゼはヴェルサイユ宮殿での慣れない生活を開始。アントワネットがやっとヴェルサイユ宮殿にやって来ると、役目を終えたリーゼは帰りの馬車が出発するまでの間、パリで過ごす事に。慣れない国、慣れない生活に戸惑いつつも、温かい人々との出会いが彼女を支えていた。
動乱のフランスを駆け抜けるリーゼは、果たしてどんな結末を迎えるのだろうか?
キャスト
- ルイ16世(白井悠介さん)
- フェルゼン伯爵(興津和幸さん)
- ラファイエット侯爵(鳥海浩輔さん)
- ロベスピエール(須嵜成幸さん)
- ダントン(うすいたかやすさん)
薔薇に隠されしヴェリテのおすすめポイント
- とにかく涙でぼろぼろになる、号泣できるストーリー。
- 乙女ゲームにありがちなご都合主義がほとんどなく、リアリティがあるシナリオ。
- 多くの人の心に爪痕を残していく作品。単に面白かったでは語れない作品。
- 乙女ゲームを多くプレイしてきた人にこそおすすめしたい。王道作品ではないからこそ新鮮味がある。
- 中学生時代にさらっと勉強したフランス革命のことを詳しく知ることができ、激動の時代を体感できる。
- ベルサイユ宮殿やドレスなどのイラストが美しい。当時のフランスの世界観を感じられる。フランスに実際に行きたくなる。
正直なことを言うと、最初はソフトが安くなっているからとりあえず買ってみただけでした。でも本当にプレイして良かったです。下記に書いてあるようにヴェリテはだいぶ安くなっているので、「とりあえず」くらいの軽い気持ちで良いのでぜひ買ってみて欲しい作品です。
薔薇に隠されしヴェリテを安く買えるところは?
ヴェリテを安く買うならアマゾンがおすすめ。
アマゾンでは2021年11月現在、新品で約3,800円。中古だと送料込みで約1,500円となっていてめちゃめちゃ安いです。
【アマゾン】→薔薇に隠されしヴェリテ – PS Vita
「Vitaでプレイするべきおすすめ乙女ゲーム3選」まとめ
【Switchでプレイできない、Vitaでプレイするべきおすすめ乙女ゲーム3選】
- 十三支演義
- ワンドオブフォーチュン
- 薔薇に隠されしヴェリテ
紹介した3作品は、現在どれもSwitchでは発売されておらず、PSVitaやPSPでしかプレイすることができません。
そのためVitaを持っている方はぜひ、紹介した作品をプレイしてみてもらいたいです。
Vitaを持っていない方は、Vitaを新たに購入するか、Switchに移植されることを祈りましょう!