バッドエンドがあるからこそハッピーエンドが輝く
私はそう考えています、だからこそバッドエンドが大好きです。
ハッピーエンドは奇跡なのだと、一つでも過去の行動が異なっていればこの幸せはなかったのだと気づかせてくれるのがバッドエンドなのです。
そしてバッドエンド自体も大好きで、キャラの葛藤や絶望を見ることができるのがバッドエンドの良さだと思っています。
そんなバッドエンド大好きな私が選んだ、「バッドエンドが良いおすすめ乙女ゲーム3選」をご紹介していきたいと思います。
突然何者かに刺されて終わり、といった唐突なバッドエンドだけではなく、キャラの深層心理が反映された深いバッドエンドを楽しめる作品を厳選しました。
(ちなみにこの記事では、バッドエンドの中に悲恋エンドやメリバも含めています。)
では早速、バッドエンドが良い3作品を紹介していきます!
終遠のヴィルシュ
まず一つ目に紹介するのは『終遠のヴィルシュ』。略称は終ヴィル。
Switchでプレイすることができます。
乙女ゲーム界の新生、いや異端児というべきか、特殊な乙女ゲーム作品です。
なぜなら、乙女ゲームなのにメインテーマが「絶望」だから。
プレイ序盤は絶望エンドという、いわゆるバッドエンドにしか進めません。4人の絶望エンドをクリアしないと、救済エンド(ハッピーエンドに近いエンディング)を見られない仕様になっているのです。
本当に絶望の連続でした。(褒め言葉です)
作品紹介
OP
(音声注意)
耳に残る音楽。格好良いOPなので定期的に見たくなります。
あらすじ
西ヨーロッパの小国・アルペシェール。
四方を海と黒き災いの花リコリス・ノワージュに囲まれたこの国の人間は、23歳までに死に至る《死の呪い》を抱いて生まれてくる。
万人に等しく死が降り注ぐアルペシェールは、いつしかこう呼ばれるようになった。死神に魅入られた国、と。
国民は短命である自分たちの運命を嘆き、抗う。そして長年にわたる研究の末、あるシステムを創り出した。
23歳までに死を迎える肉体を捨て、記憶だけを生き永らえさせる“記憶のダウンロード”。“記憶のダウンロード”によって永続的に生き続ける人々は“リライバー”と呼ばれ、
短命に抗い続けている。時を同じくして、関わる者全てが不幸になることから《死神》と呼ばれる少女がいた。人生を嘆いた少女が自ら生を終わらせようとした瞬間、目の前に《死の番人》だと名乗る謎の男が現れる。
(終遠のヴィルシュ 公式サイトより引用)
キャスト
- イヴ(斉藤壮馬さん)
- リュカ・プルースト(平川大輔さん)
- マティス・クロード(天﨑滉平さん)
- シアン・ブロフィワーズ(細谷佳正さん)
- アドルフ(八代拓さん)
- アンクゥ(興津和幸さん)
終ヴィルのバッドエンドおすすめポイント
終ヴィルは、バッドエンドの展覧会のような作品です。
今までの乙女ゲームでは見たことのないような、斬新なバッドエンドの数々。
正直、乙女ゲームのバッドエンドは似通ってしまっていることも多いのですが、終ヴィルでは終ヴィルならではの絶望のどん底バッドエンドを見ることができます。
さすが、絶望をうたうだけあります。どのバッドエンドにも新鮮さがありました。
twitterでも多くの乙女ゲーマーさんが絶望していました。終ヴィル発売から数週間はTLが絶望のつぶやきで埋め尽くされていたほどです。
そしてどのバッドエンドも、このキャラならこの行動を取るのも納得というエンドでした。
キャラに合わせた絶望が展開されていて、バッドエンドながらも胸にすとんと落ちるようなストーリーでした。
乙女ゲームでは、バッドエンドはハッピーエンドの付属的な立ち位置であることが多いですが、終ヴィルはバッドエンド(絶望エンド)にだいぶ重きを置いているように感じました。
バッドエンド好きなら間違いなく満足できる作品です。
終ヴィルをおすすめしたい人/おすすめできない人
終ヴィルをおすすめしたい人は、こんな方々です。
【終ヴィルをおすすめしたい人】
- 様々な乙女ゲームをプレイしてきて、バッドエンドを数多く見てきた人
- 乙女ゲームらしからぬ絶望的なバッドエンドを味わいたい人
- バッドエンドに重きが置かれている乙女ゲーム作品をプレイしたい人
一方で終ヴィルをあまりおすすめできない人は、こちらの方です。
【終ヴィルをおすすめできない人】
- 血や暴力表現などが苦手な人
- BL表現を一切受けつけない人
一部ですがBL表現が出てくるので、BL表現が苦手だという方は避けたほうがベターです。
終ヴィルに関しては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
終ヴィルを安く買えるのは?
終ヴィルは発売されてからまだあまり日がたっておらず評判も良いので、どのサイトでも新品で約6,000円くらいですね。定価は約7,000円です。
中古でも5,500円くらいが相場です。ただ、中古だと限定版は定価に比べるとだいぶ安くなっているのでおすすめです。
【アマゾン】→終遠のヴィルシュ
【駿河屋(中古通常版)】→ニンテンドースイッチソフト終遠のヴィルシュ -ErroR:salvation- [通常版]
【駿河屋(中古限定版)】→ニンテンドースイッチソフト終遠のヴィルシュ -ErroR:salvation- [限定版]
レンドフルール
次にご紹介するのは『レンドフルール』です。略称はレンド。
SwitchとPSVitaでプレイすることができます。
乙女ゲームでは珍しく、メリバ祭りです。わっしょい!
メリバ好きにはたまらない作品となっています。
作品紹介
OP
(音声注意)
ゴシックファンタジーな世界観がとても美しいOPムービー。曲も映像も大好きなので、youtubeでお気に入り登録して定期的に見ています。
あらすじ
かつて、滅びかけた世界に手を差し伸べた、ひとりの女神がいた。
女神は彼女に従う4人の騎士たちと共に、荒れた地を癒し、摩耗した命を育む力【グラース】によって世界を救った。
以後、眠りについた女神の意思は、女神の依代【レーヌ】と、地上より選ばれた4人の騎士たちによって受け継がれ、世界は女神の恩寵を受けながら発展を遂げていく。
しかしある時を境に、代々受け継がれていたレーヌが空座となる。グラースの供給は滞り、世界は再び闇に包まれようとしていた。
そしてようやく誕生したのが、次代のレーヌ――ヴィオレット。
彼女は慣例に従い、女王の騎士となる4人の騎士たちを選出する。しかし長い空座の影響か、彼らの心はレーヌとの絆を拒んでいた。
世界にグラースを供給するには、騎士たちの協力が不可欠である。
ヴィオレットは彼らの信頼と忠誠を得るため、動き出す――
(レンドフルール 公式サイトより引用)
キャスト
- レオン(興津和幸さん)
- ルイ(浪川大輔さん)
- ギスラン(近藤隆さん)
- オルフェ(KENNさん)
- ユベール(杉田智和さん)
レンドのバッドエンドおすすめポイント
まず第一にバッドエンドの数がすさまじく多いです。1キャラにつき10個ほどエンディングがあるんです。
おそらく私が今までプレイした乙女ゲームの中で、一番エンディング数が多い作品。
悲恋エンドやメリバ、様々なバッドエンドがあります。
これだけエンディングがあれば、お気に入りのバッドエンドが見つかることは間違いなし。
そして何よりレンドのバッドエンドの魅力は、メリバが豊富なこと!
(メリバ:メリーバッドエンドのこと。物語の登場人物にとっては幸福な結末だが、当人以外の周囲から見ると悲劇的な結末であるエンディングのこと。)
レンドは、メリバ展覧会のようなものです。
1キャラにつき複数のメリバがあるんです。歪んだ愛の形をこれでもかというほど見ることができます。
レンドフルールは、メリバ好きにはたまらない作品ですね。
レンドをおすすめしたい人/おすすめできない人
レンドをぜひおすすめしたいのは、こちらの方々です。
【レンドをおすすめしたい人】
- 種類豊富なバッドエンドを見たい人
- メリバが好きな人
- 悲劇的な世界観が好きな人
レンドは、ダークゴシックロマンスということで全体的にほの暗い感じでストーリーが進んでいきます。(もちろん笑える箇所も何個もありますが)
そのため、レンドはバッドエンドとの調和性が高い作品だと言えるでしょう。
一方でレンドをあまりおすすめできない人は、以下の方です。
【レンドをおすすめできない人】
- バッドエンドだけではなく、完全なる甘いハッピーエンドも必要な人
全員が全員ちゃんと幸せになるエンディングがないとつらい人には、レンドは向いていません。
ハッピーエンドありきでのバッドエンドだと考えている人にとっては、少し合わないかもしれません。
レンドフルールを安く買えるのは?
レンドはSwitchとVitaで発売されているのですが、Vitaの中古ソフトは本当に安くなっていてお買い得です。
Vita中古だと通常版で約1,500円。限定版ですら約2,000円でとてもお手頃です。
【駿河屋(中古通常版)】→PSVITAソフトレンドフルール [通常版]
【駿河屋(中古限定版)】→PSVITAソフトレンドフルール [限定版]
【アマゾン】→レンドフルール-PSVita
Switch版だと中古で約5,000円。新品だと約7,000円ですね。
【駿河屋】→ニンテンドースイッチソフトレンドフルール for Nintendo Switch [通常版]
【アマゾン】→レンドフルール-Nintendo Switch
Collar×Malice(カラーマリス)
続いて紹介するのは『Collar×Malice(カラーマリス)』です。通称カラマリ。
SwitchとPSVitaでプレイすることができます。
カラマリは、とにかく悲恋エンドがめちゃめちゃ良いんです。
号泣しすぎて、目がパンパンになりながら次の日を過ごしたのを覚えています。
お気に入りのバッドエンドなので、定期的にエンドを見返しているのですが何度見ても泣けます。
心に深く刺さるバッドエンド(悲恋エンド)です。
作品紹介
OP
(音声注意)
個人的に、今までプレイした乙女ゲーム作品の中で一番好きなOP曲です。かっこよすぎる。
あらすじ
連続凶悪事件―通称【X-Day事件】が起き、危険な街となってしまった新宿で、警察官として働く主人公。
地域の安全のために日々奔走していた彼女は、ある夜、何者かに襲われ、毒が内蔵された首輪をはめられてしまう。
混乱する主人公の目の前に現れたのは、素性の怪しい男性たち。元警察組織に所属していた彼らは、独自で凶悪事件を捜査しているのだという。
彼らを信用していいのかわからないまま、突如、大事件の鍵を握る存在となってしまった主人公。
死と隣り合わせの首輪を外すため、悪意に包まれた新宿を解放するため、彼らと共に捜査を開始することになるが―。
彼女の命は誰が握っているのか。そして、新宿が再生される日は来るのか―。
(Collar×Malice 公式サイトより引用)
キャスト
- 柳愛時(森田成一さん)
- 岡崎契(梶裕貴さん)
- 榎本峰雄(斉藤壮馬さん)
- 笹塚尊(浪川大輔さん)
- 白石景之(木村良平さん)
カラマリのバッドエンドおすすめポイント
とにかく泣けます。号泣必死。目がパンパンになるので、予定がある日の前夜にプレイするのはおすすめできないレベル。
乙女ゲームをプレイしたことがない友達にも、カラマリを布教してプレイしてもらったことが何度かあるんですけど、皆泣きました。
残酷なバッドエンドというより切ないバッドエンドが多く、胸がギュってしめつけられるんです。
はかなく綺麗なバッドエンドが多いので、何度でも見返したくなります。その度に泣くことになりますが。
どのキャラの悲恋エンドもとても素敵なのですが、私は特に岡崎契の悲恋エンドが大好きです。
梶裕貴さんの演技が素晴らしく、心を揺さぶられるんです。気づけば涙がぽろぽろあふれてきます。ストーリーも最高で、個人的には今までプレイした乙女ゲーム作品の中で一番好きな悲恋エンドです。
カラマリをおすすめしたい人/おすすめできない人
カラマリは世界観・シナリオ・キャラ・スチルどれをとっても総合的にレベルが高いので、どんな人でも満足できる乙女ゲーム作品だと思います。
その中でも特におすすめしたい人は、以下の方です。
【カラマリをおすすめしたい人】
- 心を揺さぶられるような切ない悲恋エンドを見たい人
- バッドエンドで泣くことにより、心を浄化したい人
- 乙女ゲーム初心者(プレイ数10作品以下の人)
カラマリのバッドエンドは良い意味で癖が強くはないので、乙女ゲーム初心者の方でも楽しめるバッドエンドとなっています。
誰でも楽しめるバランスの良い作品、それがカラーマリス。
一方でカラマリをあまりおすすめできないのは、以下の方です。
【カラマリをおすすめできない人】
- 犯罪や流血表現が苦手な人
カラマリはストーリー内で犯罪が多発し、多くの人が死にます。夜中にプレイすると結構怖くなってしまうくらい。
人の恐ろしさというものを知ることができますが、おだやかな作品をプレイしたい人には向いていません。
カラーマリスを安く買えるのは?
レンドフルールと同様、カラーマリスもSwitchとPSVitaで発売されており、Vitaのソフトはお手頃価格となっています。
しかしSwitchでも、Vitaで発売されていたカラマリ本編とFD(ファンディスク)の2作が1本にまとまっているので、お得感があります。
Vitaのソフトは新品で約4,600円、中古で約2,500円となっています。
【駿河屋(中古)】→PSVITAソフトCollar×Malice [通常版]
【アマゾン】→Collar X Malice – PS Vita
Switchのソフトは新品で約6,500円(定価は7,700円)。中古だとなぜか約7,200円となっており、新品のほうが安く手に入ります。
なのでカラマリSwitch版を買うならアマゾンがおすすめですね。
【アマゾン】→Collar X Malice – Nintendo Switch
「バッドエンドが良いおすすめ乙女ゲーム3選」まとめ
【バッドエンドが良い乙女ゲーム】
- 『終遠のヴィルシュ』絶望を感じられるバッドエンド。バッドエンドに大きく力を入れている作品。
- 『レンドフルール』バッドエンドの種類が豊富。メリバも何個もあるのでメリバ好きには最高の作品。
- 『カラーマリス』バランスの良いバッドエンド。切なくて泣けるような、美しいバッドエンドが魅力の作品。
以上、バッドエンドが素敵な乙女ゲーム3作品を紹介してきました。
近年はバッドエンドにも力を入れている乙女ゲーム作品が多いように感じます。バッドエンド好きにとっては嬉しい傾向ですね!
私はこれからも、バッドエンドが素敵な乙女ゲームを追い求めていきたいと思います。
お読みいただきありがとうございました!